Soft Luck ―ファンタが街にやってきた―
「飲み物をどうぞ。あら美和どうしたの?おとなしいのね」
主任が笑った。
「頂く前に僕美和ちゃんにバスルームへ案内してもらおうと思っていたんです。さあどこだい?」
ふぁんたは美和の腕をぎゅっと握った。
「ま、待てよ。落ち着け、話せばわかる。ちょっとした冗談だよ。歓迎の挨拶ってとこだ。マジになるなってこいつぅ」
美和は手を振りほどいてへへへっと笑った。
「僕のもジョークだよ。そうそう君にプレゼントがある」
ふぁんたは優しく笑った。
「爆弾じゃあないだろうな!?」
全然反省の色はなかった。
「あれわかった?けどすぐには爆発しないよ」
「お前が言うとホンキに聞こえるぜ。・・・なんだこりゃ?」
美和は包みを開けて目を丸くした。