Soft Luck ―ファンタが街にやってきた―





「ふぁんた、すごーい!何でこんな道知ってるの?」


わたしは本当に関心した。



言った通り、ふぁんたはすいすいとまるでずっと住んでいた地元の人間のように、わたしを次々に名所に案内した。それも効率よく。



「旅行企画課の永井さんに教えてあげよう。社のパンフレットにあるスケジュールの、倍近くは行動出来るものね。すごいよふぁんた!」



ふぁんたはわたしに褒められて嬉しそうだった。
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