Soft Luck ―ファンタが街にやってきた―
スージーに昨日のお詫びとお礼を言って、わたしは業務についた。
昼休みに一人休憩室でぼんやりしていると、スージーがコンビニで買ってきたサンドイッチの袋を持って入ってきた。みんなは外食らしい。
「いいかな」
「どうぞ鈴木課長」
「スージーでいいですよ」
―言えるか!―
しんとした休憩室の居心地の悪さに、スージーは話題を探してもじもじした。
「お弁当作るなんて、家庭的なところあるんですね。僕なんかいつも外食かコレ。いいなあお弁当なんて」
「どうぞ、よかったら」
わたしは広げてもいないお弁当をスージーに差し出した。
「えっ、いいんですか?本当に?嬉しいなあ」
お弁当を開けたスージーは、凄い!美味そう!と歓喜した。
わたしもそう思った。
そしてふぁんたの作ったお弁当はとっても美味しかったそうだ。
スージーは、えらく感動をして何度も何度もわたしにお礼を言った。