3ヵ月
最初のうちは二人でお弁当食べたり、テレビの話とかファッションの話とか色々な話をしていたけれど1か月も経てばクラスの仲も慣れていき、一緒にいる友達も増えていった。
楽しい時は時が過ぎるのが早かった。

あっという間に春から冬に季節が変わり、冬休みが目前に迫ったこの日の放課後恋の話で盛り上がっていた。
「千花は今彼氏とどうなの?」
同じクラスの子に片思い中の葵が聞く。
千花には付き合って3か月の同い年で別の高校の彼氏がいる。友達の紹介がキッカケだった。
「いい感じだよ。明日もデートなんだ。」
「いいなぁー。」私と葵と礼は声を揃えて言う。
千花は嬉しそうで、最近はのろけばっかりだ。
「葵はどうなの?携帯番号聞けたの?」
千花が聞く。
「まだ聞けてないよ。恥ずかしくて聞けないよ。あ~思い出すだけどかっこいい~、ね?」私達に同意を求めてきた。葵は興奮気味だった。
「葵落ち着きなよ。」
< 76 / 102 >

この作品をシェア

pagetop