君の音色



「愛理奈。クラス表見れた?」


彼女が見らなかったのを知りながらも、私はわざと意地悪く聞いてみた。




「もぅ~!!未亜の意地悪!!」




“未亜の馬鹿!”そう言って、頬をプゥ~っと膨らませる姿は可愛くて仕方がない。



女の私でも、そう思うんだ…



女の子なら、誰でも可愛く見られたいと思うのは当たり前だと思う。




そして、そんな子が目の前にいたら、憧れをもつのも、また、当たり前だと思う…





――――今の私のように……






愛理奈は、私の憧れである。



小さくて、いつもニコニコして、誰とでも仲良くなれてしまう。




そんな子だ。




愛理奈いわく、愛理奈は私が憧れらしい…




私には、サッパリ分からないが…


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