君の音色
愛理奈を連れてやって来た、掲示板の前。
まだ、たくさんの人で溢れかえっていた。
「未亜!見える?」
そう、小さい、ありちゃんが聞いてくる。
まぁ、名前が愛理奈だけにある意味〈ありちゃん〉かもしれない。
愛理奈に聞かれて、掲示板を見てみると、私の身長では、どうにか見えるらしく、掲示板をみる事ができた。
えぇっと、私のクラスは……っと…
「あ!あった!1-Aだよ。愛理奈も、私と一緒だよ」
そう言うと、“良かったぁ”と言って私に抱きついてきた。
ホント!かわいい奴。
「さっ!愛理奈行こ?」
もう、入学式は、終わったので、あとは各クラスに行って、説明を聞くだけだ。