40センチ



ゴトンッ… 、


箱のある下にイスを置いた。



「よし、完了」


靴を脱いでイスの上に立つ。



「結構不安定だなぁ」


また背伸びをするけど、あと少しのとこでなかなか届かない。



私ってそんなに身長低いっけ…。

頑張って自分の体を伸ばすと、箱に少し手がついた。



「あとちょっと!!」


そこで私のバランスが崩れた。




「わっ…ひゃぁっ!」


ガッシャン―…!とイスがひっくり返る。



私は地面に打ち付けられて…





って浮いてる!?


え、え、え!!!!!

もしかして私、天使になったの!?



いろんな想像を巡らせていると、


「…ぷっ。アッハハハ!」


聞いたことのある笑い声が耳元で…。



……………耳元で…?




「きゃー!!!変態!!!」


ジタバタすると、ひょいと腕を離された。



後ろを振り返ると、広沼がいた。


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