デビュー、俺がてつだってやるよ
~麻嘉side~
一弥君、どこ行くんやろ?

そして、30分ぐらい移動してついたのは…。

「江口事務所…?」

って、あの有名な?
たしか、ここって…。

「俺らの事務所へようこそー♪」

やっぱり!
一弥君率いる「KANSAI」の所属事務所…。

「ま、入ってよ!」

で、一弥君はずんずん事務所の中へ入って行った。

「ちょっと待っててね。」
「あ、はい。」

一弥君は部屋に入って行ったけど…。

-3分後-

「ごめん!待った?」
「いえ、全然!」

一弥君のためなら何日でも待ちますよぉ!
…ってストーカーかってね(笑)

「そういえばさ麻嘉ちゃん」

ん?
なんやろう?

「タメでいいで?俺、敬語使われんの苦手やねん。」

そんな!
一弥君に敬語だなんて恐れ多いよ。

「麻嘉ちゃん?」
「あぁぁ、はい。じゃあ、タメにしますね。」
「はい!今の敬語!」

ほんまや!
普通に喋ったらいいねん!
でも、それが難しい…。

「今から、敬語使ったらバツゲームな!」

そんなぁぁぁ!
絶対使っちゃうよ!

「分かりました…。」
「今の敬語やで!バツゲーム!」
「えー!?何すんの!?」
「何しよっかなぁ~♪」

恐い恐い!!
何されるんやろ?

「ん~。あっ!事務所にはいる!拒否権ないで!」

えっ?
ええっ?

えーーー!?

「ちょっと!それは…。」
「じゃ、社長んとこ行こう!」

じゃ。じゃないわー!
そんな、うちが芸能界入るとかむりやって!

…とは思っているものの、社長室へ引きずり込まれる私。
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