デビュー、俺がてつだってやるよ
「社長ー!」
「一弥か。なんの用だ?」

こ、怖そう…。

「この子、うちの事務所にどうですか?」
「一弥、何を言ってるんだ?」
「面倒は俺がみます!お願いです社長ー。」

面倒は俺がみますって…。

きゃーー!?
まじで!?
社長、オッケーして下さい!

「私からもお願いします!」
「麻嘉ちゃん…。」

お願い、オッケーって言って!

「残念だが…。」
「社長!お願いしますよ!」

残念だが…?

「一弥、早とちりもいいところだ。」
「え?」
「残念だが、見逃す訳にはいかない。入ってもらおうと言おうとしたんだ。」

え?

「君の誠意に負けたよ。」
「あ、ありがとうございます!」

こうして麻嘉は芸能界入りを果たしたのでした。
< 6 / 13 >

この作品をシェア

pagetop