あまい檻−キミ、飼育中。−
固まる私の後ろで、ジンは口を開いた。
「ピンク可愛いね。」
……洗ったのか?下着まで洗ったのか?
…………洗ったんだな…。
「ジンーーっ!!」
「え?なんで怒ってるの??」
「私の洗濯物には、もう触らなくていいっ!!」
一応、こんな私でも花の女子高生………。
ペットと言えど男(オス?)に下着を洗われ、丁寧に畳まれる恥ずかしさ………。
「ホメてくれないの?」
「…………。」
「ツバサちゃーん!」
「…………。」
無言を貫く私。
怒っている、というか…恥ずかしくて、そうしていたのだがジンは怒っていると思ったのだろう。
大きな背中を丸めて座り込むと、あからさまに拗ね始めた。
その様子が、もう何なの!?、っていうくらい可愛い。
下着を洗濯された事なんて、すっかりどうでもよくなってしまう。