御退散
頼光:あれはヤバいっ!!ひょいっ


頼光がひょいっと避ける。すると、頼光の後ろにいた検非違使の1人が蝋人形と化したっ!!


頼光:季武っ!!煙玉だっ!!

季武:えいっ!!


ぼわんっ!!

灯台鬼の視界を遮るように白い煙がもくもくと上がる。


灯台鬼:こんな目くらましで・・・っ!!ええ〜いっ!!離せっ!!


そう。煙にまぎれて金時が灯台鬼の左腕を両手で抑える。


灯台鬼:ふんっ!!貴様など右手さえあれば十分だっ!!この鬼棍棒で頭蓋骨粉砕してくれるわっ!!

ツナ:名刀っ鬼切っ!!


ザシュっ!!棍棒持った灯台鬼の右手が宙に舞うっ!!

ちなみに天魔伽古弓は袈裟懸けに肩からかけている。


灯台鬼:ぐあっ!!

ツナ:今ですっ!!頼光様っ!!

頼光:くらえっ!!名刀っ安綱っ!!


頼光が灯台鬼を左肩から斜めに斬りおろすっ!!


灯台鬼:ぐおおぉぉぉ・・・


灯台鬼が足元から徐々に消滅していく・・・


灯台鬼:このオレほどの者がまさか武士ごときにやられるとは・・・

頼光:悪霊が何故生者に害をなすっ!!消え失せろっ!!御退散(おんたいさん)っ!!

灯台鬼:がああぁぁぁぁぁ


頼光が投げつけたお札の中に灯台鬼の悪霊が吸い込まれていった
< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop