御退散
ココは陸奥国(現在の青森、岩手、宮城、福島県)、胆沢城近くの山の頂上にある廃屋敷。「この山に入ると、鬼に食い殺される」と近くの村人は決して近づくことはなかった。
ちなみにこの悪路王。陸奥国最強の鬼であるが、別に部下を持っているというわけではない。
この廃屋敷に妻である鈴鹿御前(すずかごぜん)と2人で住んで、毎年1人の若い娘を生け贄として近くの村に出させ、それを食らっていた。
が、近年妖鬼一族の力が東北地方にも及んできたため、その傘下に入ったのだ。なので、妖鬼一族というわけではない。
一応、傘下に入ったということで妖鬼一族より悪鬼が20匹与えられていた。
ココはその廃屋敷の一室。
前から中央にかけてハゲ上がり、横から後ろにかけて髪を伸ばした大男が悪路王である。その側で悪路王にもたれかかるようにしているのが鈴鹿御前だ。
眉間にシワを寄せている悪路王に鈴鹿御前が声をかける。
鈴鹿御前:お前さん、どうしたんだい!?眉間にシワなんか寄せて・・・陸奥国最強の鬼であるあんたが悩み事かい!?
悪路王:先ほど茨木童子様より水晶玉による通信があった・・・
鈴鹿御前:なんか言われたの!?
悪路王:帝に妖鬼一族討伐の宣旨を下された武士どもをこの陸奥国に送ったから始末しろと言ってきた・・・
そういうと、悪路王は大きな杯に入った酒をグイっと飲み干した。
鈴鹿御前:武士くらい今までも倒してるじゃないのさ
悪路王:いや・・・酒呑童子様の家臣の灯台鬼を倒すほどの腕らしい・・・
ちなみにこの悪路王。陸奥国最強の鬼であるが、別に部下を持っているというわけではない。
この廃屋敷に妻である鈴鹿御前(すずかごぜん)と2人で住んで、毎年1人の若い娘を生け贄として近くの村に出させ、それを食らっていた。
が、近年妖鬼一族の力が東北地方にも及んできたため、その傘下に入ったのだ。なので、妖鬼一族というわけではない。
一応、傘下に入ったということで妖鬼一族より悪鬼が20匹与えられていた。
ココはその廃屋敷の一室。
前から中央にかけてハゲ上がり、横から後ろにかけて髪を伸ばした大男が悪路王である。その側で悪路王にもたれかかるようにしているのが鈴鹿御前だ。
眉間にシワを寄せている悪路王に鈴鹿御前が声をかける。
鈴鹿御前:お前さん、どうしたんだい!?眉間にシワなんか寄せて・・・陸奥国最強の鬼であるあんたが悩み事かい!?
悪路王:先ほど茨木童子様より水晶玉による通信があった・・・
鈴鹿御前:なんか言われたの!?
悪路王:帝に妖鬼一族討伐の宣旨を下された武士どもをこの陸奥国に送ったから始末しろと言ってきた・・・
そういうと、悪路王は大きな杯に入った酒をグイっと飲み干した。
鈴鹿御前:武士くらい今までも倒してるじゃないのさ
悪路王:いや・・・酒呑童子様の家臣の灯台鬼を倒すほどの腕らしい・・・