御退散

目玉しゃぶり

なにはともあれ、頼光一行はその夜を無事に終えることができた。

ココは山の中。宿を紹介してくれた検非違使がいるこの辺り一体を統括する朝廷機関の屋敷に行く途中である。


頼光:ああ〜・・・疲れた。そろそろ頂上だろ!?頂上についたら、休もう。

ツナ:何を言ってるんですかっ!!妖鬼一族の情報が何か分かったかもしれないんですよ。早く屋敷に行きましょう。

金時:ツナどん。少しだけならいいでごわすか!?おいどんも疲れた。

季武:あ、頂上にお寺のお堂があります。あそこで一休みしましょう。


こうして、頼光一行はお堂で一休みすることとなった。

お堂の中では・・・


頼光:ぷは〜っ(タバコ)しっかし、さすがに山の頂上はすがすがしいなぁ・・・

ツナ:頼光様手に何持ってるんですか!?

頼光:何ってタバコだよ。別に今に始まったことじゃねぇだろ!?

金時:この時代には、紙で包まれた細長い円柱形のタバコは、まだないのでは!?

季武:あって、キセルだよな

頼光:細かいことは気にすんな。ぷふ〜っ(タバコ)


頼光一行がくつろいでいると、どこからともなく声がした。

目玉をおくれ〜・・・

目玉がほしい・・・

目玉をおくれ〜・・・

頼光一行がとっさに武器を手に取るっ!!


頼光:気をつけろっ!!

ツナ:はいっ!!


頼光たちが周りをキョロキョロと見渡す。

と、今までどこからか聞こえていた声が、今度は頼光のすぐ後ろから聞こえてきた
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