御退散

灯台鬼

ココはある屋敷の裏手の塀である。


頼光:おい、金時。しゃがんでくれ。オレが両肩に乗るから。

金時:それは構わんでごわすが・・・ココに妖鬼一族のカギがあるんでごわすか!?

頼光:ん!?まっまぁ、そんな所だ・・・

ツナ:ココって、もしかして・・・


金時の肩に足で乗り、塀の上から目だけ出した頼光が答える


頼光:そう。ココは何十人といる帝の側室が住んでる屋敷で、ちょうどこの塀の向こうが露天風呂になってるんだ

金時:・・・


だああぁぁぁ(ツナ、季武がズッコケる)


ツナ:覗きなんてやってる場合ですかっ!!

頼光:バカやろうっ!!大きな声出すなっ!!モテない男が覗きをするのを止める権利がお前にあんのかっ!!

ツナ:思いっきりありますよっ!!検非違使に見つかったら捕まりますよっ!!


検非違使とは現在の警察のようなものである。

と、近くを巡回中の検非違使の声がした


検非違使:なんだ!?屋敷の方から男の声がしたぞ

検非違使:あそこは帝の側室が住まわれる屋敷・・・不審者か!?許せんっ!!

頼光:やべっ!!逃げるぞっ!!

ツナ:こんなことで、体力使わせないで下さいよっ!!なんか一緒に逃げると僕まで覗き魔みたいな・・・

季武:・・・。サっ!!


頼光とツナは近くの茂みに逃げ込み、季武はその場から姿を消す。残る金時は・・・
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