いじめ。―blue―
無視なんて有り得ないもんね。
あたし達、友達だし…。
「おはよー雛」
玲が言うと、雛は振り向いた。
「おはよう玲。ちょっと来て」
「え?うん。ちょっと待ってて、茜」
「…うん」
あたしも行きたかった。
けど…来るな。
そんな視線を感じた気がする。
無視なんて…絶対ないよね?
…ないない。
気にし過ぎだよ。
後でもう一度、話しかけよう。
「あははっマジでー?」
「そうそー。有り得ないよねっその番組」
みんなは、他愛のない話で盛り上がってる。