いじめ。―blue―



「立てっつってんだろ!!」




その時―…



「あれ?山田さん、何してるの?」




…先生!
あたしは、手を伸ばした。




お願い。





気付いて。





そして、助けて。
見てよ、この傷。





分かるでしょ…?






「…早く練習しなさい」





あ…ぁ。
無駄だったんだな。






あたしはそう感じた。






この先生は…いじめがあってもどうだっていいんだ。




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