【キラービー】〜怨霊がさまよう学校で〜
紫流 彰
「…謝る?
美月は頷いた。
六十地 美月
「もともと、こんなことになったのは…私が『キラービー』について調べようと言ったから…みんなを危険に巻き込んでしまっ…。
話の途中で紫流が美月の頭に軽く手を置いた。
紫流 彰
「そんなことに誰も怒ってねぇよ、この学校に侵入した時から覚悟は決めてる…今は現状に集中しな。
早川 信太郎
「その変わり…無事に帰れたら、ちゃんと記事を書いてくださいね。
二人は軽く笑った。
六十地 美月
「は…はい!!
コン… コンコン
誰かが用具室の扉を叩いた。
六十地 美月
「……………!!!!
早川 信太郎
「まさか…小森君?
紫流 彰
「いや…待ってください、小森は俺達がここにいるのは知らないはず…。
コン、コン
佐藤 愛理
「…どうしたの?
愛理と莉奈がこちらに近づいた。紫流は指を口に当てて合図を出した。
勝又 莉奈
「………………。
慌てて莉奈も口をふさいだ。
コン、コンコン コン
扉を叩く音は止まらなかった。