【キラービー】〜怨霊がさまよう学校で〜
紫流 彰
「まず、莉奈。いらない荷物は置いてけ…多すぎる。
勝又 莉奈
「はいはい、あきっちは厳しいな。
しぶしぶとナップサックから服や化粧道具を取り出した。
六十地 美月
「あ…私もカメラと懐中電灯を持たないと…。
美月は部室の備品置き場からカメラと人数分の小さい懐中電灯を持った。
勝又 莉奈
「あ、みーちゃん。私は懐中電灯は自分のがあるから大丈夫。
ドアの前に愛理が立ち、ドアノブを握った。
佐藤 愛理
「ほらほら、速く行くわよ。
ドアノブを回し、ドアを押した。
…………………?
愛理はもう一度ドアを押した、しかしドアは開こうとしなかった。
佐藤 愛理
「………。
開かないドアはまるで外側から誰かが押してるような感じがした。
早川 信太郎
「……愛理さん?どうしたんですか。
恐る恐ると愛理はドアの隙間から外側の様子を伺った。