今日もアオゾラ、お元気ですか?


あたしたちは、『四郷(シキョウ)』という駅で降りた。



この駅名は、この地を開拓した人がつけたらしい。



何か、このまちにぴったりだな―・・・。



「ここから歩きで10分くらいなんだ。すぐだよ!」


「はやく行こうぜ!!」



春祐くんは妃那の手をとり、走り出した。



「俺らも行くか!」


「うん!」



慶悟も、あたしの手をとる。



だけど、一歩の歩幅が広くて、なかなかついていけない。



頑張ってついていこうとするんだけど・・・



やっぱり早いよぉ・・・



ドンっ・・・



急に立ち止まった慶悟におもいっきりぶつかってしまった。



「ど、どうしたの?」


「ごめんな、俺が早く行きたいからって、智夏のこと考えなくて・・・ゆっくり行こうな」



そう言って、さっきよりもゆっくり歩いてくれた。



「ごめん、ありがと」



あたしはつぶやいた。
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