今日もアオゾラ、お元気ですか?
「もうこれで泣かない」
「あ、りがと・・・」
「じゃ、今からは春祐たちとは別行動にしよっか。俺言ってくる」
「はーい」
妃那たち、今何してるのかなぁ。
また・・・作り笑顔でいるのかな。
妃那の作り笑顔は見たくない。
無理して笑ってるの見たら、こっちも辛くなる・・・
「おまたせ。行くか。あ、そのまえにこれ着といて」
渡されたのは、さっき慶悟が着ていたパーカー。
「まわりの人に見られたくないんだよね。たとえ誰もいなくても」
顔を赤く染めて言った。
何か、かわいいな・・・
慶悟がそんなこと言うなんてめったにないし。
あたしは微笑みながら、そのパーカーを着た。
少し大きいけど、慶悟のぬくもりを感じた。
距離がまた縮まった気がする・・・