今日もアオゾラ、お元気ですか?

「ほらほら、もうすぐじゃん!」


「お、来るぞ来るぞ・・・」




あたしたちは言葉を失った。




目の前に広がる、オレンジの空、海・・・




これが、姫と若様が見た、『幸せの夕日』・・・




あたしたちも、幸せになれるかな・・・




「ねぇ、慶悟・・・」


「ん?」


「あたしたちも、姫や若様みたいになれるかな・・・」




慶悟はあたしの目を見つめて言った。





「俺が智夏を幸せにしてやるよ。姫や若様以上に幸せにする」


「慶悟・・・」


「俺らが高校卒業して、お金もそこそこ貯めたら・・・結婚しよ?」


「うん・・・うん!」





何度もうなずいた。



「これ、初デートの時みたいだな」



あのときは、慶悟からキスされたっけ?



・・・たまにはいいかな?



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