今日もアオゾラ、お元気ですか?
「さぁ~てと、智夏で遊んだことだし、春祐たちとウロウロするか!」


「う、うんっ」



何で慶悟はこんなことしても緊張しないの!?


・・・そんなに好きじゃなかったりしてね。


もし本当にそうだったらどうしよ・・・。



「智夏、大丈夫?テンション低いけど」


「・・・何でドキドキしないの?」


「は?」


「あたしとキスしてもハグしても慶悟いつも余裕だもん・・・もしかして好きじゃないんじゃないかなって・・・キャッ」



え・・・何々?????



あたしが言い終わる前に慶悟があたしを胸元へ引き寄せた。




「・・・んなわけねぇだろ?・・・よーく聞いとけ」




え・・・



言われたとおり、耳を澄ましていると・・・



トットットットットット...



あ・・・慶悟の音・・・



慶悟の音は、テンポ良く打っていた。



「ほら、余裕ねぇだろ?俺智夏といると、普段の心拍数の2,3倍になるんだぜ?自分でもよく平常心を保ってられるなーって思うし。・・・智夏の事、嫌いなわけねーじゃん。好きだよ。あ、違うか」



〝愛してるよ、智夏。世界中で誰よりも〟



慶悟に言われ、あたしの音もテンポ良く打ち出した。
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