今日もアオゾラ、お元気ですか?

知らない間に、涙がわんさか出てくる。



まだ慶悟って決まったわけじゃないのに・・・



でも・・・分かってしまった。



あの服装、あの髪型、あの愛しい姿・・・



間違いない・・・あれは・・・



「け・・・けいご・・・?慶悟!!!!どうしたの!?!?!?め・・・目開けてよ!!!ねぇってば!!!」



慶悟・・・何で起きないの??



さっきまで行こうって言ってたじゃん!!!



「ねぇ・・・こんなとこで寝てないで、早く妃那たちのところに行こう?おいてかれちゃうよ・・・ねぇ慶悟!!!!!」



「智夏―――!!!」



あたしの叫びが遠くのほうまで聞こえたのか、妃那たちがこちらへ向かって走ってくる。



「ひ・・・ひなぁ・・・っ慶悟が・・・動かない・・・目・・・あけないのぉ・・・・・」


「うそっ・・・慶悟くん!!!!」


「おい慶悟起きろ!!!・・・妃那・・・救急車呼べ・・・早く!!!!!」


「は、はい!!」



妃那はどこかへ電話をしていた。



ありえない・・・慶悟は今から山に行くんだよ??



「ねぇ・・・山行くんだよね・・・行くって言ったよね!?!?!?」



どれだけ叫んでも、ゆすっても・・・慶悟に反応はない。
< 164 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop