今日もアオゾラ、お元気ですか?
迷いに迷って、押そうとした時だった。





「智夏?」





買い物へ行っていたであろうお母さんが自転車を押して帰ってきた。





あたしを呼ぶ声は変わってなくて・・・。





その声に安心すると同時に






イヤな予感が脳裏をよぎった。





「今までどこに行ってたのよ・・・」





「ん・・・友達の家」





「そう・・・まぁいいわ。話があるから中に入りなさい」





お母さんはそう言って鍵を取り出し、ガチャっと開けた。





あたしも久しぶりの自宅へと足を進める。
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