今日もアオゾラ、お元気ですか?
なつかしい、この感じ。




今にも中から人が出てきそう。






表札は変わってないけど、あの頃とは何かが違う。





どこか、さみしそうに感じるのは気のせいだろうか。







あたしはなぜか、それに向かってお辞儀をしていた。







すると・・・。







「アンタ、んなとこでなにやってんだ?」







びっくりして顔をあげたらそこにいたのは、変わり果てた姿のお父さん。






「お、お父さん・・・だよね?」





肉親のようで肉親でないその人に対し、あたしは震える声で聞いた。






白髪まじりのヒゲと髪の毛はぐしゃぐしゃ、汚れた服も乱れている。




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