今日もアオゾラ、お元気ですか?
「決めたんだね、もう知らな・・・」




「コイツ、俺のツレだから離してもらえる?」





この声・・・まさか・・・


顔を上げると、やっぱり、あの人だった。


嬉しいのか、ホッとしたのか分かんないけど、涙が止まらない。


「はぁ~?んだと、コラァ!!」



「何?騒ぎおこすなら、警察呼ぶよ?」


冷静に見えるけど、けっこう声が低いから、若干キレ気味。



「チッ、覚えてろよ」



おっさんは舌打ちして歩いていった。



残ったのはあたしと、慶悟だけ。




「・・・何で・・・何で来んの!?ほっといたらよかったじゃん!!」


「ほっとけるかよ!!!」




「・・・何で・・・このまま、あたし、あの男に殺されてもよかったんだよ・・・あたしなんて、生きてても意味、ないもん・・・親に名前忘れられて・・・なのに、なのに・・・なんであたしなんかをまた拾うの!?」




泣きながら言うあたしを慶悟はなんの抵抗もせず、抱きしめた。




「んなの、智夏の事が好きだからに決まってんだろ・・・」
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