カモミールに恋して

「綺麗な花だな〜

なに??君が毎朝水やってんの??」



そんな声が突然あたしに降りかかってきて

思わず立ち上がった



目の前には男の人の体があった


「ね――ちょっと 話きいてる??」



また聞かれてドキッとするあたし



上を見るとどこかで見たことのある顔…

あたしがどこで見たのか考えていると


また声がした




「ねぇ 君 名前は??」

「……。」

「何年??」

「……。」




彼は首をかしげてる




どうしよ… ここはやっぱり…



「あ!!ちょっと!!」






あたしは逃げていた――







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