カモミールに恋して

「夏花――――――――

お兄ちゃんが来たぞ――――」


そんな大声で叫ばなくっても

ちゃんと聞こえてるよ…


あたしは声を出せない代わりに

大きく手を降る


「おぉ夏花!!

そんなとこにいたのか」


お兄ちゃんはあたしの元に来て

あたしのバックを軽々と 持ち上げた



「よしっ

帰るか―――――」



その言葉に あたしは大きく頷いた




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