アストロ☆ガール
「それでね、翔ちゃんだけ1年も早く日本に帰って来るから、その間は家に泊めてあげるのよ。だから歓迎してあげてね」
『……うん!!』
色々思い出しながら思い出の世界に浸かっていたあたしに
お母さんはニッコリ笑いながらそう言ってきて。
「じゃ、お母さんお昼ご飯の支度しなくちゃ」
さっきまで100だったテンションは少し下がったものの、
今でも煩い位にキャッキャ言いながらあたしの部屋を出て行った。
それにしてもあの時から10年。
あたしは17歳で翔ちゃんも17歳だもんね……。
本当にカッコよくなってたりするのかな。
本当に痩せちゃってたりするのかな…??
――そんな風にどんどん盛り上がっていく心の中。
まさかそんな矢先。
期待を裏切るような…あんなことが起きるとは……。
予知能力者以外誰も予想出来なかったと思う――――……。