人間の身体と夢は反比例である。
学校では休み時間に
あたしの机に集まって
雑誌を広げながら
秀くんの話をする。
一応、秀くんのドラマや雑誌のインタビューについては一番把握しているあたしに皆は色々と聞いてくる。
『秀くんの好きなタイプって?』
『秀くんの今までのドラマでオススメは?』
あたしは機械的に答える。
「黒髪のロングで笑顔が素敵な子だって。」
「『澄み渡る遠くの空へ』ってドラマだょ〜」
『本当に有は秀くんに関することには以上に詳しいねぇ〜』
…もう、こんなの止めよう。
…中学生になったら、こんなの止めよう。
あたしの行く中学校には、ただでさえ60人という少ない人数の学年全員の四分の一も行かない。
…もうこんな嘘止めよう。