人間の身体と夢は反比例である。


「えっ!?
 どーゆーこと?」


頭では理解できていたのかも知れない。

だけど、
とんでもない事を真顔で言っている千華に
半分呆れていたのかも知れない。


『だーかーら!
 あたしは今でも将来の夢は
《戸狩くんのお嫁さん》だよ?』




自信満々に言う千華の目は
小さい頃のあたしに似ていた。
< 40 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop