人間の身体と夢は反比例である。
『………ヒック…
………………ヒック…』
泣いている千華に皆が注目する。
だけど、あたしは気にしなかった。
…自分の気持ちを千華に伝えたかった。
「千華、ありがとう。」
『えっ……!?』
目のまわりを真っ赤にした千華が顔をあげる。
「やっと自分の気持ちに正直になれたよ。
あたし、もう嘘つかない。
あたしも、諦めてない!
千華の涙でやっとわかった。ありがとう。」
『「…ハハっ…アハハ!!」』
鼻声まじりの声をそろえて笑った。
『「ありがとう。親友。」』