人間の身体と夢は反比例である。
「あ…
あたしも受けるんだ。
このオーディション!」
『うん。知ってる。
相変わらず考えること同じだね!』
いつもの千華の笑顔だ。
…久しぶりに見たな。
……なんかスッキリした!
よしっっ!
精一杯、頑張ろう!
『20番〜25番の人ー
来てくださーい。』
「あっ!あたしだ!
じゃあ、行ってくる。
あ、また最終審査で!!」
『うん。頑張って!』
「千華も。
途中で落ちたら承知しないから!」
…あー。
心臓飛びでそう。
そっと扉を開ける。
………ガラッ
「お願いします!」