人間の身体と夢は反比例である。
ある日、“秘密の引き出し”にしまっておいたはずのチラシが無い…
『どうしよう…
どうしよう…
金井くんが…』
あたしは必死で家中を
駆けずりまわった。
タンスの下も、
犬の小屋も、
くまなく探した。
……どうしよう!
……どうしよう!!
あたしの小さな体の中には焦り不安で一杯で張り裂けそうだった。
「ねぇ!お母さん、金井くん見なかった?」
お母さんはあたしの目線に合わせて優しく
『あぁ。金井くんはお出かけしたよ。』
「えっ?」