Time Limit
一本道を歩き続けて、ようやく都会に来れた。
やはり、さっきとは全然違う光景があたし達を待っていた。
「人・・・・・・多すぎ」
慌ただしく行きかう人ごみが今の現状。
テレビで一回見たことあるけど・・・・・本当に人多いね。
「都会ではこんな風景、毎日だよ。通勤中のサラリーマンとか・・・・・いろいろ」
「へぇ~・・・・・・」
正直言って、田舎育ちで良かったかもしれない。
田舎だと人口も少ないし木々に覆われて、空気がすごく新鮮。
「都会は都会でいいとこもあるんだぞ」
「ちょっ・・・・・・また読心術使って来ないでよ!もう・・・・」
「ははっ、ごめんって」
呆れ気味のあたしに翔は、爽やかな笑顔で返した。
・・・・・・笑うと以外にかっこいい。
「・・・・・・って、何思っちゃってんのあたし」
「ん?どうした?」
「なんでもないよ、気にしないで」
「そうか?なら気にしない」
それも少し酷くない?・・・・・・ホント女子の事、わかってないな~・・・・・。