放課後姫とヤンチャな騎士

乃里子が不安げに見つめると、華乃子は優しく目を細めた。


「私は大人だけれど母親だもの。
それに、私まで信じられないと言われたら…泣いてしまうわね。」


華乃子は悪戯っぽく笑うと乃里子を抱き寄せた。


「明日から家庭教師の方に来ていただきましょう。
勉強だけはしなくてはだめよ？」


その日、乃里子は小学生を辞めた。




翌日、乃里子の家庭教師を務める女性が白石家を訪れた。


「乃里子ちゃん、よろしく♪」


笑顔で手を差し出し、子供のような笑顔を浮かべている。


「…よろしくお願いします。」


乃里子はゆっくり手を差し出した。


「私は中野澪、26歳です。
最近子供が4歳になって、もう可愛くて可愛くてメロメロなのー♪
あっ、写真見る！？」