放課後姫とヤンチャな騎士
剛志は曖昧な微笑みを浮かべると、観念したように頷いた。


「短パンとか履いてるんだろうな?」


「もちろんでしょ♪」


二人は学園近くのスーパーに向かった。


そこは長田組が経営しているスーパーで、なにかあった時にすぐに移動出来るようにと、剛志はここにバイクを預けていた。


「ついでに飲み物とか買ってくるね。」


乃里子がスーパーに入るのを見送ってから、剛志は裏側の倉庫に向かった。


「あっ、剛志さん!!」


作業をしていた従業員達が、嬉しそうな笑顔を浮かべた。


「…バイク取りに来た。」


「はい、只今!!」


そう言って剛志のバイクを取り囲むと、5人程で連携しながら点検や掃除を済ませて、笑顔で剛志の前にバイクを運んだ。
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