放課後姫とヤンチャな騎士
澪は底抜けに明るくて元気で、言動も行動も自由奔放。


でも乃里子の面倒と、勉強だけはしっかり見てくれていた。


乃里子は澪に少しずつ心を開き始めていた。


そして、ある日の休憩中に小学校へ行かなくなった理由を話した。


「小学生って本当にくだらないこと言うよね!?
自分達が乃里子ちゃんみたいに綺麗な髪じゃないから…
本当は羨ましかったんじゃないの!?」


澪は乃里子と同じ目線で怒ってくれた。


華乃子とは違う安心感と親しみやすさを感じた。


「多分…
だから私…許せなかったの!
自慢なんだよ?
お母様と同じ色の髪…
なのに!!」


乃里子は生まれて初めて怒鳴った。


澪は驚き少しだけ目を見開くと、乃里子の視線に合わせるように膝を着いた。


「乃里子ちゃんは、大好きなお母様まで馬鹿にされたと思ったんでしょ?」


澪が優しく目を細めた。


「…うん。」


「偉い!
偉いよ、乃里子ちゃん!!」

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