放課後姫とヤンチャな騎士
「そうよ、だから私が一番乃里子の事を知ってるんだから!」


麻里が泣き顔で剛志を睨みつけた。


「後から入ってきた長田くんになんか負けないんだから!!」


「…いや、別に俺は…」


剛志は思わず否定しようとしたが、んっ?と考え直した。


「っていうか、事情を知ってるなら…
こいつに新聞部を手伝わせれば良かったんじゃないのか!?」


剛志が言うと、乃里子ははぁとため息をついた。


「何言ってるのよ…
よく考えてごらんなさい?
麻里が新聞部にいたって、何の役にもたたないでしょう?」


乃里子は当たり前事だと言いたげに呟いた。


「はぁ!?」


「ひどーい!!」


剛志の疑問と麻里の悲鳴が重なった。
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