放課後姫とヤンチャな騎士
剛介がけろりと言うと、剛志は額を押さえながらソファーに崩れるように座った。


「あのなぁ…」


「どうかな、乃里子さん?
剛志は口は悪いが、本当はいい子じゃよ?」


剛介が微笑むと、乃里子はゆっくりと微笑んだ。


「はい。
それは私もよく分かってます。」


乃里子の優しい声に、剛志は思わず乃里子を見つめた。


「乃里子さんが剛志とお付き合いしてくださったら、わしもあんしんなんじゃ。」


剛介の言葉に、乃里子は少しだけ目を伏せた。


「乃里子ちゃん。
返事は今じゃなくていいから、少しだけ考えてみて?
乃里子ちゃんの本当の気持ちを…ね?」


梓が助け舟を出すと、乃里子はゆっくりと頷いた。
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