放課後姫とヤンチャな騎士
昼食を済ませた二人は、特別棟に向かった。


一般棟とは違い人も少なく静かだった。


書道部や華道部の展示、科学部や天体観測部のボード展示、茶道部の体験など落ち着いた空間が続く。


「うーん…
静かだねぇ…」


陽太は苦笑いを浮かべている。


とりあえず各展示を覗きつつ、奥へと歩き続けた。


最後の教室を覗くと、そこには壁紙一面に貼られた新聞があった。


剛志は目を見開いたまま教室に入ると、ぐるりと室内を見渡した。


出入口意外の壁全てを埋めるように貼られた新聞。


「うわぁ…」


陽太も驚いたように室内を見渡した。


「…剛志、知ってたの?」
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