放課後姫とヤンチャな騎士
「…陽太の為に、たくさん貰ってきたんだ?」


「…そう。」


乃里子と未来は顔を見合わせると、深いため息をついた。


「いやいやいゃ…
ってかさ、なんか人多くない?」


剛志が怪訝そうに言った。


「…なにが?」


乃里子が首を傾げた。


「いやっ、なにがじゃなくて…
なんでここに陽太と未来がいて、なんで入部届け書いてるのか聞いてるんだよ!」


剛志はそう言うと、陽太の頭に本を落とした。


「痛ってー!?
なんて事するの、この子はっ!!」


涙目で訴える陽太に、剛志は再び本を落とした。


「何してるの…」


乃里子は呆れたように笑った。
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