放課後姫とヤンチャな騎士
「なぁに?
乃里子がどうしたの?」


未来は興味津々な顔で言った。


「…なんでもない。」


「「えーっ!?」」


未来と陽太は声を揃えて叫んだ。


「うるせーよ!!
良いから教室帰れ。」


「「はいはい…」」


未来が教室から出ていくと、陽太は剛志の肩に手を置いた。


「乃里子、放課後は新聞部の部室にいるからさ♪」


陽太は囁くように言った。


「陽太…」


「じゃあねー♪」


陽太が教室から出ていくと、剛志は頬杖をつきながら外を眺めた。



放課後になり、剛志は新聞部に向かった。


扉に手をかけると、ガチャリとノブが動いた。


ゆっくり扉を開けて部屋に入ると、中には誰もいなかった。


剛志は部屋を見渡し、机の上の新聞を手に取った。
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