放課後姫とヤンチャな騎士
確かに微妙だったし、訳が分からない。


「どう思う?」


「どうって…聞かれてもなぁ?」


剛志も首を傾げるしかなかった。


「まぁどちらにしても、そんなにひどい嫌がらせじゃないし?
訳が分からないけど、なんだか面白いし♪」


乃里子は楽しそうに微笑んだ。


「お前なぁ…」


剛志は呆れたように乃里子を見つめた。


「まぁ気にしないで?
今のところ大丈夫だから。」


そういうと、乃里子はクルリと向きを変えてパソコンに向かった。


剛志もそれ以上は聞かずに、ソファーに寝転んだ。


乃里子の背中を見つめつつ、剛志は静かにため息をついた。
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