放課後姫とヤンチャな騎士

「咲、ごめんね？
私本当は…
まだ咲以上に大切に思える人なんていないの…」


冴が申し訳なさそうに言うと、咲はホッと安心したような笑顔を浮かべた。


「冴…
私、冴が本当に好きな人を見つけるまで待ってる。
だから、冴のペースでゆっくりいけば良いよ？」


咲は冴に優しく微笑みかけ、冴も嬉しそうな笑顔を浮かべた。


「…つまり、俺は巻き込まれただけな訳だ。」


「すみません。」


申し訳なさそうに冴が頭を下げ、咲も渋々といった感じで頭を下げた。


「じゃあ一見落着ね♪
これからはお互いに溜め込まずに話す事ね。
咲ちゃんも素直にね？」


「…はい。」


咲はコクリと頷いた。