教室片隅系会長の秘密

 一目散にみんなが教室から駆け出していく。

「綾、うちらも行こっ」

「うん・・・・」


~~順位発表~~

1位・・・ 川本 綾

2位・・・ 赤松 雅

3位・・・ 邨田 弘志
   
    ・
    ・
    ・

「・・・やったあぁぁぁぁ~~~」

思わず叫んでしまった・・・

「良かったじゃん!綾」

「雅ぃ~~、ありがとう☆でも、雅も2位じゃん」

「ッチィ」

「・・・え??雅・・・?」

「んー、綾どうした??」

「ううん、何でもない」

ビックリした・・・雅が舌打ちしてるように聞こえたから。

まぁ、気のせいか!!

「ロンゴーロンゴー」

校内放送の合図の音だ!!相変わらず変わってるよ・・・

「校内放送をします。川本綾さん、川本綾さ ん。
 
 至急校長室に来て下さい。」

あたしは目の前のことに浮かれて、運命の輪が回り始めてるなんて、気付かなかった。

「え~~、あたし悪い事してないのに・・・」

「まぁ、一応校長室に行ってきたら、綾。」

「うん・・・。」

 考えてみた。なんであたしが校長室に呼ばれたかを・・・

その1、ソフトテニスで褒められる☆

・・・でも、前に表彰されたときに褒められたから違うかなぁ・・・

その2、校長の秘書!?!?

・・・非現実的すぎるか・・・

その3・・・その3・・・・

やっぱし、分かんないよぉ~

 そして、目の前は。校長室。

いよいよ来てしまった・・・何が、あたしを待ち受けてるんだろうか?

・・・今の言葉ちょっとかっこいいかも!?

なんてバカなことを考えながら、校長室のドアを開けた。


それはそれは、これから起こることの始まりの合図

「失礼しま~す」

あたしは大きな声でそういいながら入っていった。




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