素直になれなくて
直は、口ごもりながら言った。
「え?何て言った?
聞こえないよ。」
「――――――ッ。」
直は、真っ赤になりながら叫んだ。
「ひ...ひかるの
好きなやつだから!!!!!」
「そッ...。そうだけど...。
だから、その事と何の関係が
あるの?」
(この、アマ鈍感すぎだろ。
殴り飛ばしてやろうか。)
直は、ため息を
つきながら言った。
「はぁ〜...。
分かんねぇならいいよッ!!!」
「え〜気になるじゃ〜ん。」
「気にしとけッ!!ば―かッ!」
「ばッ...!ば―かって子供か!」
「そうだよ!!子供だよ!!
俺は、ちひろ先輩より
すげぇ子供だよ!!!」