素直になれなくて
沈黙を破ったのは
直だった。
「今日、学校休むんだろ?」
「うん...。」
ひかるは、明らかに
調子がおかしかった。
それに気づいた直は、
「ひか?何か具合でも悪いのか?」
っと聞いた。
ひかるは、ハッとしたように
無理矢理笑顔を作った。
「うぅん!大丈夫!!
今日は、何となくサボりたいだけ♪」
「そっか...。
風邪ぢゃねぇなら、問題ねぇな!」
っと直も笑った。
「時間大丈夫?
あと、30分しかないよ?」
「まぢかよ!!」
直は、自分の左手にはめている
腕時計を見た。
【8:00】
と示してある。