素直になれなくて



沈黙を破ったのは
直だった。

「今日、学校休むんだろ?」

「うん...。」

ひかるは、明らかに
調子がおかしかった。

それに気づいた直は、

「ひか?何か具合でも悪いのか?」

っと聞いた。


ひかるは、ハッとしたように
無理矢理笑顔を作った。


「うぅん!大丈夫!!
今日は、何となくサボりたいだけ♪」

「そっか...。
風邪ぢゃねぇなら、問題ねぇな!」

っと直も笑った。

「時間大丈夫?
あと、30分しかないよ?」

「まぢかよ!!」

直は、自分の左手にはめている
腕時計を見た。


【8:00】


と示してある。
< 35 / 52 >

この作品をシェア

pagetop