素直になれなくて
そこには3ケタの
数字がずらりと並べて書いてあった。
多分、これは
受験番号だろう。
そう…受験…。
ひかるは、中3。
受験生だ。
「ンだ〜コレ〜。」
「合格者の番号だよ!!
ンで、コレ見て!!」
満面の笑みでひかるは
ちひろのでこに小さな紙を
べたッと貼付けた。
「あだッ!コレって受験票か?」
「うん!!」
受験票の番号は
『212』
ちひろは、携帯の画面の
ずらっと並んだたくさんの
番号から『212』を
探した。