素直になれなくて
「う〜。ちひろのバカ〜!」
「アハハっ。ゴメンゴメン。」
そう言ってちひろは
ひかるの頭を優しく撫でた。
(こんなに優しいから
好きになちゃうんだよ…。)
「バカ…」
「おま…学年上位のわたくしに
何とおっしゃりました〜?」
「うるさ〜い!!バカ〜〜〜!!!!」
そう言いながらちひろの
部屋を飛び出した。
(はぁ…バカって言っちゃったよ〜)
ひかるは、大きなため息をつきながら
ちひろの家の隣にある
自分の家に入って行った。
その日、ひかるは
すぐに眠りに入った。